上海自炊生活

上海市長寧区在住の日本人プログラマによる自炊の記録。たまに外食の記録も。

野菜は冷凍すると場所を取らない

久々の更新です。上海は先月からほぼ全区で閉鎖管理が行われており、しばらくはグルーポン的な集団購入で食品を調達しています。これがいつ募集されるか・いつ届くのか・キャンセルされずに来るのかが読めないので、必然的に多めに買って家に保管することになります。その際のTIPS的な気づきをいくつかまとめておきます。

野菜、特に葉物は冷凍すると場所を取らないので、すぐに使わない分は固めに茹でて冷凍するなどの対応が有効です。冷冻蔬菜实验(干货满满的疫情期间囤货指南)が非常に参考になりましたし、私は手元にあった野菜の便利帳も活用できました。

米や肉、野菜といった基本的な食材は比較的手に入りますが、バターやヨーグルト、コンソメといった食材は集団購入の対象には(いまのところ)なっていません。私の場合はバターは食用油で代用し、また野菜は一括で茹でる際に皮や端材を煮詰めて自作コンソメを作りました

味付けという点では、椎茸やエビ、貝柱などの乾物が普段以上に頼れる感じです。醤油はともかく味噌は代用品の入手も難しいので、味噌汁が好きな方はインスタントのものを買いためておいたほうがいいかも。料理酒やみりんもまず手に入らないと思うので、中華料理のレパートリーを日頃から増やしておくのも有効かもしれません。

鶏もものチリソース煮

鶏ももの照り焼きをチリソースでアレンジできないかと考えて適当にやったら美味しかったです。

  • 鶏もも肉 2枚
  • おろしニンニク 2cmほど
  • タレ
  • スライスチーズ(好みで)

油でニンニクを炒めてから鶏ももを焼き色が着けるように焼き、タレを一気に投入して煮込みます。チーズを溶かして上に乗せても良い。

海苔と昆布の佃煮

だしをとった昆布を活用できる常備菜として何回か作ってみて、一番安定したと思うレシピです。醤油は中国のもの(六月鮮)なので、日本の醤油だと分量が変わるかもしれません。

  • 乾燥海苔(円盤状のもの)を3分の1ほど切り取り、はさみで細かくする
  • 鷹の爪を半分に切り、洗って種を出す
    • 使う数で辛さを調節する、大きめ3個前後が良さそう
  • だしをとった昆布を千切りにして、刻んだ海苔とともに鍋に入れる
  • だし100cc、醤油25cc、みりん25cc、洗った鷹の爪を入れて弱火で蓋をせずに煮る
  • 水分が充分に飛んだら容器に移して冷ます

昆布の佃煮が作りたいのですが、一人暮らしだとなかなか充分な量が溜まらないので海苔で増量した……という感じです。円盤状の海苔は家得利で10元ちょっとで購入できます。

糖醋排骨

先日糖醋排骨(tang2cu4 pai2gu1)の作り方を習いましたのでレシピをメモ。

  • 中華鍋を熱して大豆油をなじませる
  • スペアリブと輪切りにした生姜を中火で炒める
  • 肉の表面が白く変わったら、黄酒(紹興酒で良い)2さじ・老抽1さじ・水半碗・塩0.5さじを加える
    • さじ=蓮華のこと、碗は小さめのご飯茶碗のこと
    • 老抽は中国の醤油の一種、これで肉に色がつく
  • 蓋をして弱火で1時間ほど煮込む
  • 酢を2さじ、水溶き片栗粉を2さじ加えて完成

蒸し大豆のヒジキ煮、海苔と昆布の佃煮

久々に体調を崩しまして、週末は主に料理をしていました。

普段大豆は水煮にしているのですが、雑誌で蒸し大豆が紹介されていたため試してみました。水で戻して圧力鍋で40分蒸すだけ。水煮に比べて味が濃く、甘さと旨さが残る仕上がりになりました。今後は蒸し大豆を主力に据えたい気分です。
今回はヒジキと一緒に煮てみました。人参や油揚げを入れるべきでしたが、概ね満足です。

また上海では円盤状のパッケージで海苔が売られています。焼き海苔ではなく、海苔をそのまま乾燥させたもののようです。はさみで細かく切ってから、出汁を取った昆布と唐辛子と一緒に醤油・味醂で佃煮にしてみました。ピリ辛でご飯とよく合います。

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味噌汁の具は玉ねぎだけ。繊維を断つ方向に薄めに切ってきちんと煮ると甘くなるので重宝します。ベーコンがあれば入れても良いですね。
出汁は最近にんべんの日本橋だし場で買った煮だすタイプの鰹節だし(たぶんこれ)と、昆布だしをあわせました。高いけど便利で美味しいので、プレゼントに良さそうです。

最近作った料理

朱鸿兴面馆&三萬昌@苏州

唐突ですが蘇州に行って拙政園と玄妙観、観前街を見て来ました。

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ご飯は観前街の近くにある麺のお店。注文方式はレジで受け取ったレシートを受付の人に渡すという、こちらでは一般的に見かけるスタイルです。どうもレジと受付の間で座席を押さえておく必要があったらしく、ちょっと怒られてしまいました。

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で、玄妙観を見た後に疲れを感じて近くにあった三萬昌でプーアール茶(普洱茶 pu2er3cha2)をいただいたのですが、これがとても美味しかった。1杯30元と安くはないですが、土臭さがなく香り高い非常においしいものでした。プーアール茶でこういう楽しみがあるとは。

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前々から中国茶のカフェがもっとあればいいのにと言っていたのですが、開心果に続き2件目のお店を見つけました。
このお茶のためだけでもまたここに来る価値がありそうです。