ナスに栄養はないのか？

「ナスって栄養ないんですよね？」と複数名に聞かれたのでまとめておく。ナスの旬は今月で終わりですね。皆様も悔いのないナス生活を！！！

• 「からだにおいしい野菜の便利帳」（高橋書店）によると：
  • 90％以上が水分で、ビタミンやミネラルはあまり含まれていない
  • 紫色はアントシアニン系色素によるもので、がん予防などに効果
• 各種ネットの情報（信憑性不明）によると：
  • じゃがいもの芽と同様ソラニンを含むため大量摂取に注意
  • ソラニンを含むといっても普通に食べる分には問題なし、むしろ潰瘍の増殖を抑制するらしい
  • ビタミンPを含む。ビタミンPはビタミンCの作用を助けたり毛細血管を強化したりする。
  • 陰性の食物であり体を冷やす効果がある
• 五訂増補日本食品標準成分表によると：
  • 可食部100gあたり、水分が93.2gを占める。確かに高い比率だがこれはトマト（94g）やチンゲンサイ（96g）など他の野菜もいっしょ。
  • ビタミンAは100μg。ビタミンCは3g。ビタミンPは言及なし。
  • これ水分＋食物繊維＋炭水化物が100gを越えてしまうのですが、どういう計算なんだろうか……

そう言えばこの前「鶏肉は陽性の食物なので女性の健康には良くないんです！鴨肉の方がいいですよ！」という話を中国人女性に伺ったのですが、その理屈で行くと女性はナスを食べるべきという話になりますね。日本と真逆！？

からだにおいしい 野菜の便利帳